三浦弘行九段にスマホカンニング疑惑

三浦弘之九段に将棋ソフトを用いたカンニングの疑惑が出た。
事情聴取の末、遂には三浦九段の公式戦(タイトル戦含む)の休場が発表される。
いち将棋ファンとしては驚愕の事態です。
私の考えを述べます。


考え

客観的に考えて、日本将棋連盟という団体がこうして発表するのには、相当な根拠があるだろう。何せ間違っていたら取り返しがつかない。

三浦弘行九段は今年、将棋界最高峰の竜王戦を勝ち抜き、渡辺明竜王への挑戦が内定している。
これを覆すのは、前代未聞の事態である。もしこれが間違いだったら、日本将棋連盟の問題では済まず、将棋そのものへの不信感、厭将棋感につながることを、連盟は重々承知しているはず

もちろん連盟は、三浦九段は将棋ソフトが台頭する遥か以前から、トップ棋士だったことも知っている。だが我々アマチュアとは違い、将棋で生計を立てる、将棋のプロの集団である。彼らが身近に見て、おそらく思うところがあったのではないか…


しかし、当然傍証だけでは黒と決めつけることはできない。というか、決定的な証拠があれば斎藤銀次郎八段のように除名処分は免れないだろうから、決定的な証拠はないのだろうよ。疑わしきは半端に罰する、ということ?(※追記)
根拠は、ソフトとの指し手の一致率(オンライン将棋サイトで、ソフト指しを見分ける手法)だけ?
現在の報道ではまだ判断できない。

今後

いずれにせよ

初代大橋宗桂、初代名人に
織田信長「そちは桂馬の使い方が上手いな…宗桂となのるがいい」

天野宗歩、八代伊藤宗印を御城将棋で破る

江戸幕府崩壊。家元名人制の終焉

1世1代名人戦廃止・実力名人制

南禅寺の決戦

高野山の決戦

陣屋事件

升田幸三大山康晴名人に香を引いて勝つ

大山康晴十五世名人風呂に置いてけぼり事件

羽生善治五段、NHK杯で名人経験者のボスラッシュを制し続け、優勝

羽生善治七冠達成(1996年。なお、この七冠の独占を崩したのがほかでもない三浦九段である。)

突撃事件

居飛車穴熊訴訟

瀬川晶司さん、プロ棋界に編入

渡辺明さん、羽生善治さんとの死闘を制し初の永世竜王

電王戦始まる

三浦九段カンニング疑惑 は、これらに匹敵する大事件、それどころか将棋界のターニングポイントになるでしょう。チェス界は上手くコンピューターと付き合ってるそうですけど、将棋界はそう上手くいくとは限りません。
日本将棋連盟がこの事態を上手く収めることをただただ望むばかりです。

参考資料

三浦九段の今季の成績:三浦弘行

i2chmeijin.blog.fc2.com

※追記

三浦九段は、日本のトッププロ棋士である。
将棋ソフト台頭前から、タイトル獲得、新人王戦優勝、A級在籍など、様々な実績を残してきた。
例え一度は魔が刺したとしても、そんな功労者三浦九段を慮っての、こういう寛大な処置(年内までの出場停止処分)であったのでは?

こう考えれば、

ペナルティを与え、後は信頼を取り戻すか、引退するか、彼次第。といった形の、
連盟の処置は寛大で納得のいくものだと思う。

※さらに追記

2週間後のNHK杯戦、三浦九段vs橋本八段の放送はどうなるんだろう…
ちなみにNHK杯は基本的に離席が生じないのでカンニングは不可能

竜王戦の金属探知機報道がこの件絡みなのは間違いなかろう。

テレビでもいくつか取り上げられていた。よくまとめられていて感動