第66回NHK杯1回戦第10局 ▲谷川浩司九段-△阿部光瑠六段
前置
叡王戦の加藤一二三九段対中村修九段戦の記事を書こうと思ったのだが、firefoxがフリーズして記事がすべて消失してやる気がうせてしまった。
王位戦の挑戦者は木村一基八段になった。あの強くて9連勝中だった豊島七段をとんでもない大差で倒して驚いたが、木村八段は普通に実力者だしたまにはそういうこともあるだろう。
NHK杯は基本的に毎週見ている.
先週も見ましたが▲超速vs△ゴキゲン中飛車、妙手好手の応酬で結構形勢が揺れ動いてよかったです。今後は中でも気になる対局があった場合は感想を書いていくこととします。
さて、前置きはこのあたりにして、今日の対局の感想に。
今日の対局は、谷川浩司九段 vs 阿部光瑠六段。
私は非常に楽しみにしていました。私は谷川先生のファンである。私、谷川先生を必ず応援します。ということである
阿部六段は、期待の若手で実力者、新人王をとったこともあるが、順位戦では謎の苦戦をしておりなかなかC2から脱出できない。しかし早指しに強い。NHK杯の予選に必ず勝ち上がって今回5回目の本選出場である
以下感想
横歩取りになった。谷川ファンとしては嫌な予感しかしなかった。ここ近年の会長は、この早指し棋戦NHK杯戦において、初戦で、若手にぶつかっては、割とあっさりやられている悲しい姿しか見ていなかった。昨年のNHK杯でも若手の阿部健次郎五段に横歩で瞬殺されていた。
ですがそれでいい。今年はどうなるのかが楽しみだった。
で、どうまとめればいいのかわからぬ故とりあえずいいと思った手(妙手・好手の数々)をshogipicで張ります。
棋譜はこちら
・△27歩打
同飛と取らせて飛車の横効きを遮る一発で、素晴らしい一手だと思いました。今後、しばらく先手の飛車が全く働かずニートのようになります。
将棋は阿部6段が優勢になった。このまま押し切るかに思えたが
・▲62歩打
同玉でとっても同金で取っても王手で飛車を打てる。放置は、王手で金をタダ取りできるので、面倒を見ざるを得ない(ただし、82に逃げればなんでもないので、手抜くのが有力だったかもしれない
この時点では後手が相当優勢だが、あきらめない一手。
秒読みに入ってから、阿部6段のミスと、谷川九段の最善の粘りが続いて、逆転したと思いました。56馬は、83に利かせつつの攻防の手だったが、69馬のほうがよかったのかもしれない。
終盤の逆転劇には涙まで出そうになった。良い対局でした。余談だが、将棋フォーカスの方の企画でゲストで出ていた乃木坂46の寺田蘭世さんという方がかわいかった。
しかし、このようにまとめるのはなかなか棋力向上に役立つと思ったので、今後もなるべく日曜日にまとめるようにしよう。そう思った一瞬でした。