【NHK杯】 ▲加藤桃子 女王・女流王座 vs △佐藤和俊 六段 【△ノーマル四間飛車】
将棋フォーカス
今週は、プロ棋士をあきらめた人の、第2の人生について。
最近、天野貴元さんの「オール・イン」を読んだ。奨励会というのは非常に過酷なのだ。そして今まで将棋にオールインしてきた人たちが、第二の人生を漕ぎ出すのはなかなか難しい。「将棋は別智」というのもあって。
…とは言え、番組に出ていた方々は、指導棋士、社会人しながらアマチュア強豪、東大教授と、なかなか成功されていた…。東大の方は、高校生で見切りをつけたのが、功を奏したのではなかろうか…。
第66回 NHK杯テレビ将棋トーナメント 1回戦第17局
加藤女王・女流王座は、女王で女流王座。毎年一人だけの女流枠は、百花繚乱の女性棋士が見られてとても良い。華。カトモモさんはショートカットが似合ってて可愛いと思いました(こなみかん)
佐藤六段は、順位戦C2で目立たないが、竜王戦二組だったり、実は強い。
解説:島朗九段。初代竜王で、かつてはとても強かった。投げっぷりが良い。
先手を居飛車穴熊にすんなり囲わせず、後手が積極的に動いていく将棋に。加藤桃子さんも▲6六銀と積極策。
高美濃の理想形から後手が仕掛ける。
以下、妙手・好手の数々を貼る
(▲6六同金に対して)△6四歩打
控えて打てば、桂跳の余地が残る。私だったら直接6五に打ってしまいそうだ。というか、打ちます。
このあたりから、佐藤六段ペースに。(▲7五同銀に対して)△6五金打
受けの好手。△6五桂とか活用したくなるが、飛車を切られてから▲6四歩打が痛い(技巧曰くそれが最善らしいけど…)。手厚い。▲8六銀の撤退を強いる。
▲7四歩 △同金 ▲9六角打 の筋はあるが、佐藤六段は攻める。
- (▲6六歩打に対して)△4七歩成
金取りを無視。▲6六歩打は金も角も止めるうまい手だが、無視。▲6五歩に△同桂と跳ねれば後手の攻め駒が非常に躍動してくる。
最後、加藤桃子女王・女流王座が穴熊戦で粘りを見せるが、佐藤六段が圧殺して勝利。
感想
(男子)プロ棋士の貫禄を垣間見ました。やっぱり強い!
カトモモさんも後半の穴熊の粘りがすばら。私なら間違えていただろうよ。
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