【第66回NHK杯】1回戦第11局 ▲先崎学九段 vs △藤倉勇樹五段
将棋フォーカス
山崎隆之八段が、電王戦で千田5段の研究を採用しなかった理由は、
①詰みまで変化するのが怖かった
②人間相手には指さない順だった(メリットがないので
だそうです。(要約)また、コンピューターの終盤力や、2日制も考慮して、なるべく激しくなく、持久戦の順を選んでいたようでした。
NHK杯テレビ将棋トーナメント
先崎九段はA級経験、NHK杯優勝経験の実績のある棋士。最近九段になった。前期は順位戦B級1組で全敗し、B級2組に即降級になってしまった。三月のライオンのコラムを書いている。
藤倉五段はフリークラスだが、藤井猛九段、梶浦宏孝 四段らを倒して本戦出場するほどの実力を持つ NHK杯は初の晴れ舞台
解説は、中田弘樹八段 彼は順位戦B級2組で糸谷8段に二連勝するほどの実力を持つ。余談だが適切にかすれた感じの彼の声が私は結構好きです(小波感)。
戦型は▲矢倉 vs △早囲い
先崎九段の勉強になるような攻めをいくつか、張っていきます。私だったら余裕で切らされていただろうよ。
- ▲34歩打
矢倉崩しの手筋。金でとっても銀でとっても形が乱れる。とはいえ、まさかここから詰みまで先手の攻めが続くとは。
この後、角交換から馬を作って銀金交換をして、4筋5筋位取りをして先手ペースに。
- ▲47桂打
▲47桂打、これが非常にいい手。35の地点は非常に受けづらいのだ。
次に桂馬を跳ねて銀が逃げると、54の歩突きから馬が飛び出して、大優勢になる。解説でもありましたが、▲44金打とかだと全然攻めがつながりません。この桂馬打ちが出てくる、プロはやはりすごい(再確認)。
- ▲35歩打
取ると詰むので、金ただやん!
感想
先崎九段の攻めを繋げる技術が非常に上手いと思いました。(小波乾
かなり一方的な棋譜になってしまったが、まあこれも彼の攻めの上手さゆえか。藤倉五段もそんなにまずい手は指していなかったように思える。藤井九段に勝つくらいの実力はあるわけだし。まずは、フリクラ脱出を頑張ってほしいと思いました。
来週は畠山鎮八段vs藤森哲也四段。解説が中村太地六段。
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